
台湾のPCメーカー・ASUS(エイスース)は2月4日、日本で2月以降に展開する新型ノートPCを複数発表した。
新製品および直販価格(いずれも税込)は以下の通り。搭載するチップセットは機種によって異なるが、いずれもマイクロソフトが策定するAI PCの基準「Copilot+PC」に準拠したモデルになる。
- ASUS Zenbook SORA UX3407QA(Qualcomm Snapdragon X)……直販価格17万9800円から、2月5日発売予定
- ASUS Zenbook SORA UX3407RA(Qualcomm Snapdragon X Elite)……直販価格21万4800円から、2月5日発売予定
- ASUS Zenbook DUO UX8406CA(Intel Core Ultra シリーズ2)……直販価格35万9800円から、2月14日発売予定
- ASUS Zenbook 14 UX3405CA(Intel Core Ultra シリーズ2)……直販価格14万9800円から、2月14日発売予定
- ASUS Zenbook 14 UM3406KA(AMD Ryzen AI)……直販価格19万9800円から、3月5日発売予定
日本独自の名前がついたグローバル軽量モデル

今回発表になった製品の中でも注目度は高いものは「Zenbook SORA UX3407」だ。
Zenbook SORAは、1月にラスベガスで開催されたCES 2025で「Zenbook A14」として発表されていた製品だ。SORAは日本独自のブランドネームとなる。
クアルコム製チップセット採用によって最大29時間のバッテリー駆動や、オフライン環境で実行できるエッジAI機能が利用できる強力な性能を持つ。
バッテリー駆動時間が異なる最軽量モデルでは、約899gという本体重量を実現している。

筆者は先行して製品を少し触ってみたが、持った瞬間非常に驚いた。14インチ台のディスプレイを搭載するPCとは思えないほど軽かったからだ。
物理的な軽さもあるが、色合いや陶器のような質感が「軽い」という感覚を引き立てている

ボディ全体には「セラルミナム」という素材が使われている。これまでもASUSのノートPCでボディの一部にセラルミナム搭載モデルは存在したが、Zenbook SORAでは天板やキーボード面、底面に使用されている。
セラルミナムの特徴である「アルミニウムのような軽量さ、セラミックのような耐摩耗性、耐衝撃性を両立」が、今回のSORAのコンセプトに大きく影響しているのは間違いない。


なお、Zenbook SORA UX3407シリーズでは、Snapdragon Xと、その上位版のSnapdragon X Eliteを搭載する2モデルが存在するが、X搭載の方が軽量になる。X Elite搭載モデルは約91g重くなってしまうが、有機ELディスプレイや最新のワイヤレス通信規格「Wi-Fi 7」、最大29時間のバッテリー性能を備えている。
Windows 10のサポートが終了する2025年は勝負の年

Zenbook SORA以外の製品は、デュアルディスプレイ搭載機や従来型のラップトップ形状をしたモデルとなっており、ASUSのラインナップは多岐にわたっている。
いずれの製品も「Copilot+PC」に準拠する点をASUSはアピールしており、4日に同社が開催した新製品発表会で、ASUS JAPANのDavid Chu氏は「2025年(に登場する)ASUSのノートPCは30%以上がCopilot+PCになる」と明言した。
また、同会見に登壇した日本マイクロソフト業務執行役員の小澤拓史氏も「2025年は(2024年に比べて)さらに多くのデバイスが登場する」とした。

こうしたCopilot+PC急進の背景には、2025年10月14日に控えているWindows 10のEOS(End of Support)がある。
EOSはそのまま「サポート終了」ということで、今後基本的には機能更新やセキュリティー対策が行われない状態になることを指し、個人法人を問わず「そのままでは危険」な状態になることを意味する。
マイクロソフトはWindows 10からWindows 11への無料アップグレードを提供しているが、11のハードウェア要件を満たせずアップグレードできない端末を持っている場合、基本的には買い替えるしかない

そうした需要はすでに顕在化しており、MM総研が2024年11月に発表した調査結果によると、2024年度上期の国内パソコン出荷台数は前年同期比11.7%増の603万台にものぼった。
MM総研はこうしたOS更新需要は続くと見ており、2024年度下期は705万台(前年同期比30.5%増)、2025年度にはピークを迎えると予想している。
WindowsやCopilotを開発するマイクロソフトにとっても、そしてそれらを搭載するPCメーカーにとっても「2025年は勝負の年」となる。いかにAIブームに乗り少しでも付加価値の高い製品を提供できるか、各社の工夫に注目だ。

















